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2022.03.15

高くなりすぎない!? 上手な注文住宅との関わり方

好みや理想、ライフスタイルに合わせて自由な設計ができる完全注文住宅。せっかく建てるのですから「とことん細部までこだわりたい!」という方も多いはずです。しかし、あれもこれもとこだわり過ぎてしまうのは考えもの。無計画にこだわった結果、当初の理想からかけ離れてしまったり、予想以上に時間がかかってしまったり、生活しずらい家になってしまったり、金額だって高くなってしまう可能性があります。それでは本末転倒ですよね。そこで今回のコラムでは【完全注文住宅の上手な“こだわり方”】について考察していこうと思います。

最低限こだわりを反映させた方が良い部分

■ 間取り
個性的だったり、オリジナリティの強い家にしたい場合、すべてをイチから考えることができる完全注文住宅は最適です。しかし、家はあくまで生活空間。何十年にも渡って、ご家族の生活と成長に寄り添っていく場所になりますよね。どんなにこだわりが詰まっていても、家としての機能や快適性が損なわれているようでは、本当に良い家とは言えません。まずは、注文住宅の家を建てる際に「ここだけはこだわった方が良いのでは?」という部分について説明していきます。

■ 生活動線

間取りとセットで考えたいのが生活動線です。特に家事動線については細かく考えておくと良いでしょう。家事は毎日行うものですし、頻繁な移動の繰り返しになりますので、できるだけ無駄なく、日々の家事のストレスが軽減されるような動線を確保してみてください。例えば、寝室からクローゼット、脱衣所までの動線を一直線にすることで、洗濯をする・洗濯物を干す・取り込んだ洗濯物を収納するまでがとっても楽になりますよ。

■ 外観
外観は“家の顔”と言える重要な部分ですので、こだわりを存分に取り入れても損はないでしょう。注意点としては2つ。内装の雰囲気に合わせることと、異素材を取り入れ過ぎないようにすることです。外観と内観の雰囲気があまりにも違うようだと家全体のバランスが崩れますし、素材を多用し過ぎてしまったためにメンテナンス面で大変になったりしますからね。つねに日光や雨風にさらされるため劣化が目に付きやすい部分になりますので、デザイン性だけでなく、メンテナンス面なども十分考慮していきましょう。

■ 壁紙や床材
次は壁紙や床材といったインテリアの部分です。デザイン性はもちろんのこと、室内温度や防音・防臭効果などにも影響してきますので、快適な家づくりに欠かせないものと言えるでしょう。思い描いた空間美だけでなく、機能や予算のことも考えて、効果的な壁紙&床材を適材適所に配置できるようにしていきたいものです。

■ 収納
収納を増やせば物をたくさんしまうことができますので、空間をスッキリ見せることができます。ですので、収納の数・場所はこだわりたいところのひとつです。しかし、これも「とにかくたくさんあれば良い」というわけではありません。何をしまいたいのか? どのような時に必要になるのか? といった生活シーンから逆算した上での収納を確保するよう心掛けましょう。使い勝手の悪い収納ですと、しまう・出すが面倒になってしまいますよ。もっと細かく言えば、収納扉の種類(扉の開き方)も計算しておくと、より使いやすい収納になります。

いかがですか? 正直、当たり前と思えることばかりで読み応えのない内容だったかもしれません。しかし、家づくりを進めていくと、どうしてもデザイン性やその他のこだわりの部分にばかり注目してしまい、「末永く快適に」という部分がおろそかになってしまいがちです。まずは、最低限こだわるべきところをしっかりとクリアにすること。心地良い住まいのベースが固まってしまえば、あとはその上に、各々のご家族ならではのこだわりを積み上げていけば良いんです。これが【注文住宅の上手な“こだわり方”】の第一歩となります。

こだわりをまとめる方法

ここでひとつ、家づくりの“こだわり”を上手にまとめ上げ、見える化する方法をご紹介していきます。

【1】 今住んでいる家の不満な点を書き出す
最初に、今住んでいる住まいの不満な点について徹底的に書き出してみてください。例えば「部屋数が少ない」「収納が足りない」「家事動線が悪い」「日当りが悪い」「結露やカビに悩んでいる」…といった具合ですね。このように不満な点を片っ端から書き出していくことで、なぜ新居を建てたいのか? なぜ注文住宅が良いのか? 今の家に何が足りていないのか? が整理されてきます。

【2】 不満な点の解決策を書き出す
続いて、1で書き出した不満点に対しての具体的な解決策を書き出していきます。正解・不正解はありませんので、こちらも思い付くままあげていきましょう(解決策がわからない場合はそのままでもOK)。例えば、「部屋数が少ない」という不満に対しては「あと2部屋は必要」、「収納が足りない」に対しては「寝具2セット分の収納が足りていない」、「日当りが悪い」に対しては「リビングダイニングは南側に」…といった具体的な解決策です。わかりやすく言うと「今の家にこれが備わっていれば、新しく家を建てる必要はない」という内容を書き出していくイメージでしょうか。

【3】 「ブレてはいけないこだわり」をまとめる
さて、不満点と解決策を書き出してみると見えてくるものはありませんか? そうです、これが、家を建てる際の「ブレてはいけないこだわり」となります。この「ブレてはいけないこだわり」に沿った家づくりを進めていくことが、後悔のない家づくりの基本となります。前述した「最低限こだわった方が良い部分」にリンクするところも数多くあるのではないでしょうか? 「ブレてはいけないこだわり」が網羅された家が完成すれば、少なくとも、家の快適性や機能性が欠落してしまうことはほとんどなくなるはずです。

【4】 思い思いの「こうしたい」を書き出す
「ブレてはいけないこだわり」がまとまったら、いよいよ「私たちが建てる家は絶対にこうしたい!」といった、それぞれの理想や願望を肉付けしていく作業です。これが一番楽しいですよね。「シアタールームを作りたい」「書斎を作りたい」「バイクをいじれるスペースを確保したい」「吹き抜けの家に憧れている」…などなど、個性とオリジナリティに溢れたご要望がたくさん出てくることでしょう。これも思い付くままに、ご家族の意見なども取り入れながら書き出していきましょう!

【5】 「こうしたい」を絞り込む
…と盛り上がってきた後に言うのも心苦しいのですが、最後は一転、ちょっと悲しい作業になります。4で書き出したこだわりに優先順位を付けていくのです。いかがですか? 第1位の「これは絶対に取り入れたい!」からはじまって、第何位まであるでしょうか? ここで、なぜ優先順位を付けなければならないかの理由を説明しますね。これまで実際に完全注文住宅を建てられたお客様を見ていると、優先順位の上位3つまで(多くて上位5つ)を実現されている方が多いからです。言い方を変えると「上位3つまでしか実現できない」とも言えます。もちろん、予算があればそれ以上のこだわりを叶えることも可能なのですが、もろもろの現実問題を考えると「3~5つくらいのこだわりまで」で収まる方が一般的のように見受けられます。これは本当に必要か? を改めて考えるきっかけにもなりますからね。建ててしまってから「やっぱりあっちを優先すれば良かった…」と後悔しないためにも、ぜひ心を鬼にして「こうしたい」の絞り込みをしていきましょう。

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完全注文住宅は自由度が高い部分、さまざまな箇所にこだわりポイントがあり、考え始めたらキリがありません。土地や建物の広さ、予算、家族の希望なども考えながらだと、すべてを思い通りにするのはなかなか難しいのが現実です。まずは「快適に、末永く住める家」という観点から最低限のこだわりを導き出し、今の住まいと比較した「ブレてはいけないこだわり」をまとめあげていきましょう。そこから、各々のこだわりを加えていくことで、スムーズに【完全注文住宅の上手な“こだわり方”】を見つけることができますよ。